こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
今回も引き続き『人生の勝算』という本から得た学びをまとめていこう。
「人を好きになる力」は世界を動かす
(前略)「勉強なんかいらないよ。とにかく好かれること。秘書でも、掃除のオバちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ」(後略)
これは、著者が外資系の投資銀行に入社する決め手になった一人の天才、「宇田川さん」の言葉だ。
彼は次のようにも言っている。
「(前略)一人で到達できるのは、1まで。でも、チームを育てて、みんなの力を掛け合わせていけば、1を、2にも10にも、100にもできる。俺は、1以上の世界を見たい」
宇田川さんは証券マンとして、ずば抜けて優秀な方だそうだ。
お客様からのブローカーランキング、営業としての獲得コミッション記録をばんばん塗り替えて、営業成績はずっとトップをキープ。「自分のことをスーパーサイヤ人だと思っていた」と言うほどに。
でも、個人で勝ちまくったからこそ悟るのだ。
「一人でたどり着ける高みは、こんなものか...?」と。
ぼくの師匠も「1人で100歩進むより、100人で1歩進みたい」と、昔おっしゃられていた。
おそらくその理由は2つある。
1つは、仲間と同じ景色を共有したいから。
もう1つは、100人じゃないと見えない景色があるからだ。
100人の1歩は世界を変える力がある。
その源が「人から好かれる」ことなのだ。
著者は、人から好かれるためには「自分がまず好きになる」ことだと主張している。
これにも理由が2つある。
1つは、人は好意を受けたら好意を返したくなる生き物だから。
もう一つは、人から好かれることは管理下にないが、人を好きになることは管理下にあるからだ。
「自分の管理下にあることを最大限やる。」
これも僕が師匠から何度も言っていただいた、教えの1つだ。
まず自分が人を好きになろう。
チームをつくろう。
当たり前のことを圧倒的なエネルギーでやり続けよう
(前略)何か特別なことをする必要はなく、当たり前を徹底的にやり続けるだけで、他人とは圧倒的な差がつく(後略)
宇田川さんの言うことは、実は特別でないことがほとんどだそうだ。
会社に来たら皆に挨拶する。誰より早く来て勉強する。人には思いやりを持って接する。
基本中の基本だが、やり続けている人は案外多くない。
だからそれを圧倒的にやるだけで、他の人と圧倒的な差がつくのだ。
著者の「サドル事件」はその際たる例だろう。
サドルのない状態で自転車を走らせる姿は、かなり特殊だったと思うが、やっていることは基本的なことだ。
「誰より早く出社する」と「1分1秒を大切にする」
このことに圧倒的にこだわった結果、年間30時間もの差を生み出している。
誰でも出来ることを、誰もが出来ないほどやろう。
本日の格言
一人の力では地球は動かせない
前田裕二 〜『人生の勝算』Pより〜