こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
引き続き『望みをかなえる脳』という本から得た学びについて、お話しますね♪
目的と目標(手段)を分けよう☆
著者は目的と目標を分けることが、成功する上で重要だと述べています♪
例えば「重症の患者さんを治して、後遺症なしで退院させる。」こと。
それが著者の目的でしたね♪
だからこそ、心肺蘇生治療を試みるも意識の戻らない患者さんに、心臓マッサージを中断し、死にかけている心臓を「休ませる」という奇策を実行されたことがあるそうです。
「いまマッサージをやめたらほんとうに死んでしまいます!」
若いスタッフからそんな悲鳴が上がるほど、この方法は医学の常識を超えたものだったそうです。
これに対して著者は次のように述べています。
心臓マッサージを施すことは-きわめて重要な治療法であることは間違いないが-あくまで患者さんの生命を助けるという目的を果たすための手段にすぎないのです。(P.114)
今の手段では目的が達成されないとわかったのであれば、違う手段を試す。
この時、「なにが目的か」が明確でないと手段が目的化してしまうと著者はいいます。
例に挙げたエピソードの場合、若いスタッフは「心臓マッサージによる生命維持」が目的になってしまっているんですね。
本来の目的に立ち戻って目標を再設定する。
そのために、目的と目標を分けることが大切なのです♪
ハードワークしよう☆
脳の活動に長い睡眠時間(休憩時間)は必要なく、むしろ心身が忙しく活動しているときのほうが、それに比例して脳の思考速度や深度も上がるのです。(P.95)
本書の中で著者は何度も「脳を活性化させるには、休むより一気にかけあがれ!」と述べています♪
僕も師匠から「仕事で成果が欲しければ、仕事に偏ることだ」と教えていただいて、寝る間も惜しんでハードワークしてきました。
ちょっと意外でしたが、脳科学的にもハードワークは成果をつくる上で効果的ということですね♪
なぜなら、人間の能力というのは「一気に駆け上がる」もので、もっとも調子が高まったときや記録の伸び盛りのときにこそ、さらに急激に伸ばしていける、そういう加速度的な性質をもっているからです。(P.13)
困難は能力を伸ばす絶好のチャンス☆
著者は脳神経外科医になりたてのころ、戦争終息期のベトナムで医療に携わる経験をされたそうです♪
一日平均七人は手術する日々。
重体患者が同時に五人運び込まれてくることも珍しくない。
一人に手術を施せば、残りの患者さんはその間に死んでしまう。
そんな過酷な環境を経験した著者は、次のように述べています♪
(前略)医療の現場ではなにより、技術ではなく「人間力」が試されるということです。(P.190)
経営においても、重大な選択を緊急に迫られることはよくあります。
そんなとき、自分を信じて決断出来るかどうか。
そこで試されるのは、数多くの困難を、自分で決断し乗り越えることで培われた「人間力」なのです♪
(前略)とくに若い人に言いたいのですが、仕事は技量のみで完遂できるものではありません。その技量を発揮させる力こそがいい仕事には不可欠であり、それは熱量とか情熱といった心の条件が基礎になるのです。(P.92)
〜本日の格言〜
(前略)それは口に入れたら即甘いというものではない。仕事の楽しさは仕事の苦しさやむずかしさの中にこそ存在しているのです。つらい思い、苦しい思いをしながら汗を流したからこそ、そのあとで飲む水が何にも替えがたく甘い。仕事の喜びとはそういうものなのです。
林成之 〜『望みをかなえる脳』P.190より〜