こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
引き続き『現実を視よ』という本から得た学びについて、お話しますね♪
起こっていることは、すべて正しい☆
必要なのは、謙虚さである。(P.191)
日本には、バブル崩壊後、失われた二十年があったと言います☆
この二十年間で日本のGDPは成長せず、結果、中国に追い越されてしまいました。
この失敗の本質はなんだったのか?
柳井さんの分析では、現実を直視できなかった、すなわち、現実に起こっていることを素直に受け入れなかったからだと言います♪
当時、日本の会社の多くは、高品質・高機能な商品が海外でも通用すると信じ込んでいました☆
そして、売れなくても、「新興国だから」「日本市場があるから」と、売り手に都合のいい理由で片付けてしまい、買い手が求めているものを分析しなかったのです☆
本来、モノの良し悪しを決めるのは、売るエンジニアやマーケターでは無く、買う大衆である☆
そのことを忘れてしまっていたのです♪
成長するために重要なのは、今目の前で起こっている事実を受け入れ、そこから学び取ろうとする謙虚さ♪
僕自身も常に意識していきたいと思います☆
人間は求めていい☆
自立していなければ、自由もない。(P.193)
柳井さんは、「求めない生き方」というものを否定しています。
そもそも人間は、「もっと食べたい」「もっといい生活がしたい」「もっと・・・」と、何かを求めることによって文明を進歩させてきました☆
つまり、求めないことは、進歩や成長を自ら止めること☆
進歩や成長が止まった人は、自分から欲しいものを獲りに行くことが出来ない、いわば家畜も同然☆
そんな人生で本当にいいのかと、柳井さんは読者に問いかけます♪
「求める生き方」、さらには、求めているものを手に入れるために「頑張る生き方」こそが、人間らしく、幸せに生きるための方法なのです☆
求めているものを常に追いかけ続ける人生にしていきたいですね☆
需要は「ある」のではなく「つくりだす」☆
つくることと伝えること。両者のいずれが欠けても、新しい需要を生むことはできない(P.196)
モノが売れない理由として、「顧客が減っている」や「景気が悪い」と言った意見がよく聞かれます☆
しかし、企業がいい商品を売り出そうとしている資本主義社会では、常に需要よりも供給が多いため、顧客が増えたり、景気が良くなったとしても、すでに存在している市場ではパイの奪い合いになります。
それよりも、需要をつくりだすという発想を基本とするべきだと、柳井さんは言います♪
「企業側が何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を求めているか」が重要☆
さらには、顧客すらも気付いていない潜在ニーズを追求して需要をつくりだす☆
これは、ピーター・ドラッカーが提唱する「顧客の創造」と同じ考え方です♪
実際、ユニクロが売り出した大ヒット商品であるフリースやヒートテックも、この考え方のもとで生み出されたのだとか☆
また、こうして生み出された新しい価値を、しっかり顧客に伝えることも重要になってきます♪
うまく伝わらなければ、企業の自己満足として、需要をつくりださずに終わるのです☆
顧客が何を求めているのかを常に考え、新しい価値を伝えるという経営の基本をしっかり押さえることが大切ですね☆
それではまた☆
~本日の格言~
たしかに何かを求めて頑張るのは、時につらく、苦しい。
でも、そのつらさや苦しさがあるからこそ、
ようやく乗り越えてほしいものに手が届いたとき、
何物にも代えがたい喜びを同時に手にできる。
口に出すのが恥ずかしいくらい、当たり前のことではないか。
柳井正・・・『現実を視よ』P.193より