大阪で働く実業家中野祐治(ゆう)のブログ☆

中野祐治です。大阪・東京で経営コンサルをしています。日々の学びをアウトプットしていけたらと思います。

【読書備忘録】『望みをかなえる脳』を読んで ~チームの能力を最大化するネットワークを構築する☆~

こんばんは、中野祐治(ゆう)です。

 

引き続き『望みをかなえる脳』という本から得た学びについて、お話しますね♪

 

情報を共有し助け合うネットワークを構築しよう☆

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救急患者さんを4割という高水準で救うチームをつくられた著者は、最強の組織づくりについて次のように述べています。

 

私が救命救急センターで行った医療チームづくりは結局、脳のもつ「共存性」に合致する仕組みをめざしたものでした。脳の共存性とは、各神経細胞群の相互補助的なネットワークの働きで高度な機能を可能にする、脳自体の仕組みのことです。(P.219)

 

例えるなら、脳の中には各分野ごとの専門家がいるそうです。

 

そして、その全員が同じ情報を共有しており、相互にやりとりしながら連携することで、人の高度で複雑な働きを可能としているのだそうです♪

 

著者はこの脳の働きをモデルに、相互に情報共有し助け合うチームをつくったんですね♪

 

この時、一つ注意点があります。


仲間意識を高める、失敗をカバーしあう、叱るよりほめる。そうして共存性を向上させる努力はしましたが、それがお互いのもたれあいや甘えにつながるような依存的な組織になることを、私は厳しく禁じたつもりです。(P.220)

 

「誰かがやってくれる」「助けてくれる」

 

そう思うと、ついつい甘えがでてしまうことってありますよね。


この馴れ合いを防止し、助け合う組織をつくるために著者は何をしたのか。


今回はこのことについて、まとめていこうと思います♪


人の失敗を許し、自分の間違いを認めよう☆

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脳は障害が発生すると、神経ホルモンを出して自分の体を守ろうとするそうです。

 

ところが、脳の障害が重度である場合、逆にこの自己防衛機能が働きすぎて、みずから壊れを増幅してしまうのだそうです。


この過剰な自己防衛が破壊に繋がる現象は、組織に対しても言えることだと著者は言います。


人は失敗を責められると本能的に自己防衛の意識が働きます。


それが過度に行き過ぎると、自分を脅かすものを排斥しようと攻撃的にもなりかねない。


本来の組織の目的を忘れ、自己防衛が目的となってしまうんですね。


このことから著者は、カバーし合う組織をつくるために、リーダーは次の2つを大切にする必要があるといいます。


1.人の失敗を許し、カバーできなかったことを責める☆

2.自分の弱点を認める☆


先ほどお話した通り、個人の失敗を責めると過剰な自己防衛本能が働いてしまいます。


なので、個人ではなくそれをカバー出来なかったことを責めるのです♪


また、チームのリーダーが自己防衛に走ってしまっては、組織が目的を見失ってしまいます。


リーダーは自分の過ちを認める勇気も必要なのです☆

 

好かれる自分になろう☆

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「人間の脳というのは、自己保存と呼ばれる本能の働きによって、嫌いな人の話はそれが論理的に正しくても受けつけない側面があります。」(P.206)


だから著者は、部下は上司を好きになること上司は部下を好きになることが大切だと言います。


当たり前と思われるかもしれませんが、先ほどお話したとおり、場合によって人は自己防衛を優先してしまったりするものです。


相手を好きになる努力をすると同時に、常に好かれる自分でいることが大切ですね☆


結果をみせよう☆

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(前略)医療先進国であるアメリカの医者たちをスタッフとして、"医療後進国"から来た日本人の私が束ねていかなくてはなりません。このときリーダーシップの核となったのは、指導者みずからが「結果を見せる」ことでした。(P.213)

 

著者は、リーダーに必要とされるのは、「部下を強く動機づける力」だといいます。

 

そしてそのために必要なのは、指導者みずからが結果をみせることだと言うのです♪

 

僕も師匠から、「リーダーこそ新規開拓で成果を出し続けろ!」と何度も教えていただき、実践してきました♪


リーダーがだれよりも結果をつくっていることが大切なのです♪


~本日の格言~

リーダーに求められるのは、目標に向けて部下たちを強く動機づける力。彼らに仕事を好きにさせ、やる気を生み出させる牽引力。全員がワクワクと楽しく、意気揚々とした気持ちで仕事に従事できる心理的な環境づくりができること。

林成之 〜『望みをかなえる脳』P.235より〜

 

望みをかなえる脳

望みをかなえる脳

  • 作者:林 成之
  • 発売日: 2009/01/14
  • メディア: 単行本