こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
引き続き『望みをかなえる脳』という本から得た学びについて、お話しますね♪
「好き」が脳を活性化する☆
頭をよくしたかったら、恋をしなさい(P.34)
「脳科学って専門的で難しそう。」
「読んで理解できるだろうか?」
そんなふうに心配した矢先に、僕の目に飛び込んできたのが、この一文でした♪
冒頭から予想外の展開ですね!
著者がこのように述べるのにも、もちろん根拠があります。
本書に紹介されていた、認知症を患っているお年寄りの男性患者の例が、印象的だったのでお話しますね♪
この男性患者は少し困った習慣がありました。
というのも、毎晩のように近くの女性患者のベットに潜りこんでしまうのです。
何度注意してもまたもぐり込もうとする。
「困ったものだ」と周囲の人も悩まされていたそうです。
ところが、しばらくするとその男性患者は次第に認知症の症状が消えていき、ついにはほぼ元通りになって、元気に退院していったのだと言うのです!
このような出来事を経験した著者は次のように述べています♪
恋愛感情や性的欲望など心の領域に属する感情が刺激となって、衰えていた脳機能をふたたび活性化したと考えられる例で、こういう事実に出会うと、知能と感情、脳と心が密接な関係を保っていることが実感として理解できるようになります。(P.36)
一見、頭の良さとは関係のなさそうな「心」が、実は脳を活性化させる鍵を握っていたんですね☆
たとえば、「おもしろい」「興味がある」「好きだ」「意欲をかきたてられる」「感動した」などと思いながら仕事をする、勉強をする。そうすることによって、それぞれの神経群が活性化されて考える能力は高まるのです。(p.59)
考えるには「感動」と「報酬」が必要だった!
著者は、三十数年もの間、脳蘇生医療の最先端で多くの患者さんの治療に当たってこられたそうです。
だから、その過程で脳が「考える」仕組みについてもわかってきたというのです☆
本書では専門的な用語も踏まえて丁寧に説明してくださっているのですが、ここでは要点だけをまとめてお話しようと思います♪
まず、見聞きした情報の中でも「興味がある」「好きだ」という情報が、前頭前野に到達すると、「この情報について考えてみよう」となるそうです。
(逆に興味のない情報は自然と忘れてしまいます。)
すると次に、報酬神経群を介して「考える」機能の中心であるダイナミックセンターコアへと情報が伝えられるのです。
ここで、報酬神経群とは「自分に対してほうびをもたらすことによって機能する神経細胞群」なのだそうです☆
何を言いたいかというと、物事を考えるには2つの要素が必要になるということです。
一つは、「興味がある」「面白そう」という「ポジティブな感情」。
もう一つは、「自分への報酬」です。
したがって、見たり聞いたりしたことに対して興味を持ったり、好きになったり、感動して人の話を聞くことは脳の活性化に非常に役立ち、その機能を最高に活かすことにもなります。(P.51)
とりわけ、学習する、考えるという働きは報酬によって活動する。少し誇張していえば、私たちの考えは報酬をトリガーにして生まれてくるといっても過言ではありません。(P.65)
長くなってきたので今回はここまで☆
それではまた♪
~本日の格言~
(前略)仕事で卓越した力を発揮したかったら、知識や情報を集めて対処することも大切ですが、それと同時に明るく前向きな姿勢で仕事に取り組む、手を抜かず精いっぱいの努力を惜しまない、人とのコミュニケーションを積極的にとる、相手を思いやる気持ちを忘れない。そんなふうに心をよく働かせること、人間性を磨くことも大切で、やがてものすごい才能を発揮することが可能になるのです。
林成之 〜『望みをかなえる脳』P.36より〜