こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
今回も引き続き『王様マインドと奴隷マインド』という本から得た学びをまとめていこう。
混乱を取り除こう
人は何かを所有しているから幸福というわけではなく、むしろ、生活が複雑で面倒になってきます。
著者はこれを的外れ(混乱)の奴隷と呼んでいる。
なぜなら何かを所有することで、人生の目的とは違う方向に進んでしまったり、優先順位を間違えたりしてしまうからだ。
例えば、別荘を所有すると、家が傷まないよう、ときどき様子を見に行くことになる。掃除やメンテナンスも必要になるし、台風が来たら「大丈夫だろうか?」と心配にもなるだろう。
これでは自分の時間や労力、思考もとられ、まさに「別荘の奴隷」のような状態になってしまうのだ。
資格などもそうかもしれない。
待っていると「この資格を活かせる仕事がしたい」と考えるのは自然だが、見方によっては「資格の奴隷」だ。
選択の幅を狭めてしまっている。
現代は、いろんなモノで溢れかえり、複雑になっている。
後悔のない人生をおくるには、一度それらを取り除いて「自分にとって人生の成功とはなにか?」考えてみるのがいいだろう。
より広く、よい影響を与えよう
人生の成功と聞いて、「自己実現」と考える人は少なくないだろう。
しかし本書では、「天が定めた目的を実現すること」が、本来の成功であると定義している。
さらに著者は、次のように述べている。
(前略)「人生には目的があり、その目的を達成することは、本人が幸せになるのはもちろん、周りや社会に永続的によい影響を与えるもの」です。
そう、本来与えられた人生の目的とは、自己実現に留まらず、永続的に社会によい影響を与えるものだと言うのだ。
この考え方は新鮮で、同時におもしろいとも思った。
なぜなら、師匠から教わってきた「共創」の価値観と似ているからだ。
著者は、「王様マインド」という価値観を広めていくことで、お互いが助け合う世の中を実現しようとしているのだろう。
世界に影響を与えようとする、その視野の広さには驚かされる。
また、本書にまとめられた知恵が「聖書」にのっとっていることを考えると、「お互いが助け合う世の中」とは、紀元前の人々の描いた理想の生き方でもあるのかもしれない。
より広く、よい影響を与えよう。
それではまた。
本日の格言
本当に皆が幸せになれる社会システムは、一人ひとりが王様マインドになることで、日本から生まれるように思っています。
松島修 〜『王様マインドと奴隷マインド』P71より〜