こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
今回も引き続き『王様マインドと奴隷マインド』という本から得た学びをまとめていこう。
あなたを動かす動機はなにか?
聖書によれば、人は生まれながらに王様であり、大きな富が与えられている。
しかし、多くの人が王様とかけ離れた生活をしているのは、気づかぬうちに何かの奴隷になっているからだ。
例えば、感情がそうだ。
人は感情を動機(原動力)に行動するが、中には人を奴隷にする感情もある。
恐れ、怒り、悲しみ、欲、妬み、プライドといった感情がそうだ。
これらの感情を動機にした行動は、自己中心的で愛が伴わない。
すると、気づけば大切な家族や友人が離れ、周りには自己中心的な人ばかり、成功しても幸福ではない…なんてことになりかねないというのだ。
では何を動機とするのが良いのだろう?
著者は次のように主張している。
愛を動機に生きよう
人が行動する動機で一番よいものは「愛」です。愛は支配されるものではなく与えるものです。そして、愛は人にとって一番必要なものなのです。
「愛」と言われるとなかなかピンとこない人もいるかも知れない。
そんなときは、まず感謝してみると良い。
妻がご飯を作ってくれること。
助けてくれる仲間がいること。
心配してくれる両親がいること。
尊敬する師匠がいること。
ぼくにとってこの事は日常的で、つい当たり前になってしまうことがある。
でも、感謝の気持ちを持つと、そのどれもが当たり前ではないと気づかされる。
ぼくは多くの人の愛で生かされているのだ。
そう思うと、ぼくは本当に幸せ者だと思うし、愛してくれる人たちに「何か出来ることはないだろうか?」と突き動かされる。
なるほど、確かに愛を動機に行動するのは、幸福に満ちているように感じる。
ただ実は、もっと当たり前になっていることがある。
それは「生きている」ということだ。
著者は人は神の愛によって生かされていると考えている。
つまり愛を動機に行動するとは、生かされていることへの感謝を動機に行動すると解釈出来るのだ。
「今、生きていることがありがたい。」
そう思うと、「生かしてくれているこの世界のお役に立ちたい」という感情が溢れてくる。
突拍子もないし、大きすぎる目標だと思うかも知れない。
でも、目標はこれくらい大きい方がいい。
この本は、ぼくの願望の扉を開いてくれたように思う。
それではまた。
P.S.
余談だが、世界には同じような価値観を持って生きた偉人がいる。少し言葉のニュアンスは違うが、本質は全く同じことを言っているので紹介しておこう。
私たちは自分たちの食べる食べ物のほとんどを作ってはいません。
私たちは他人の作った服を着て、他人のつくった言葉をしゃべり、他人が創造した数学を使っています。
何が言いたいかというと、私たちは常に何かを受け取っているということです。
そしてその人間の経験と知識の泉に何かをお返しができるようなものを作るのは、すばらしい気分です。