こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
引き続き『まんがでわかる 世界の山ちゃん 成長の極意㊤』という本から得た学びについて、お話しますね♪
好奇心旺盛に、常にチャレンジ精神を持ち続ける☆
世界の山ちゃんだけをやっていても困らないのに、新たな業態にも積極的に参入する。そうした開拓精神も今日の山ちゃんを支えているのです。(P.120)
実は山ちゃんは居酒屋だけでなく、ラーメン店も出店しています。
ラーメン店以外にもこれまで、いろんな業種にチャレンジしているそうです。
このような背景には鳥インフルエンザをきっかけに、「もし手羽先を仕入れられなくなったら」という危機感があったそうです。
しかし、それ以上に、重雄会長の「良い」と思ったものは真似する、いろんなものに興味を持ち、自分でもやってみるという行動力の結果だともいえます。
また、重雄会長は引き際を見極めるプロでもあったといいます。
「実際にやってみると違うな」と感じたら即座に撤退する。
実際、山ちゃんの店は私が行っていた神戸のお店も含めて、閉店しているお店が多くあります。
しかし、この引き際を見極めるから、リソースをしっかり確保でき、より新しいことにチャレンジしていけるんですね。
まずは好奇心旺盛に何にでもチャレンジし、違うなと思ったらすぐに撤退する。
この姿勢が大切ということですね。
適材適所で人員を配置して、あとは全て任せる☆
人を見極める眼と信頼する度量、これは経営者として持ち合わせておきたい必須項目いえるでしょう。(P.128)
これは、世界の山ちゃんがここまで大きく成長できたひとつの要因です。
企業の規模が大きくなれば、経営者自らがすべてをこなすことは難しくなります。
重雄会長も重要な局面の決断は自分でして、ある程度のところからは社員に任せていたそうです。
重雄会長のすごいところは、この人選選びと任せた以上は途中で口を挟まずにその人を信頼して最後まで見守ることだといいます。
仮に任せた案件が失敗したとしても、必要以上に怒ったりはせず、「任命した自分にも責任がある」と考えていたそうです。
これがあるから、任せられた社員も命がけで頑張れるといいます。
経営者と社員の理想的な姿ですよね。
ピンチの時こそ人間関係が大切に☆
このときの間瀬社長の心尽くしを重雄会長は決して忘れませんでした。それから山ちゃんの手羽先はシャチホウがメインになったのです。(P.143)
2003年~2004にかけて猛威を振るった鳥インフルエンザ。
この時期に世界の山ちゃんは念願の東京進出、新大久保店のオープンを控えていたそうです。
店舗は内装工事も完了し、あとはオープンを待つだけという状態です。
しかし、鳥インフルエンザの影響により手羽先が仕入れられない。
そこで、重雄会長は「世界の山ちゃん」の店名を変更して、名古屋飯を提供するお店としてオープンすることを考えました。
これに、待ったをかけたのが世界の山ちゃんの創業当初から食材流通を担っていたシャチホウの間瀬社長です。
「世界の山ちゃん」でないと、東京での戦いには勝てないと!
当時のシャチホウは手羽先をメインに扱っていた業者ではありません。
それでも、当時の人脈などを活用して、何とかして手羽先を仕入れ、新大久保店を「世界の山ちゃん」としてオープンすることが出来たそうです。
この時の間瀬社長は「重雄会長のために尽力するのは僕にとって当たり前なんです」と述べています。
また、重雄会長もこの間瀬社長の尽力に対して、シャチホウを手羽先のメインの仕入れ先に変更したそうです。
こういう関係になれたのも、重雄会長が普段からビジネスパートナーを大切にしているからですよね。
こういう、損得勘定抜きでお互いを支え合えるビジネスパートナーの関係でありたいですね。
それではまた☆
~本日の格言~
とにかく好奇心が旺盛。でも好奇心がないとチャレンジできないんじゃないかな。ここは同じ経営者として大事なところだと思います。
山本久美『まんがでわかる 世界の山ちゃん 成長の極意㊤』P.119