こんばんは、中野祐治(ゆう)です。
引き続き『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』という本から得た学びについて、お話しますね♪
反発の量が大きい程、天才の可能性あり☆
創造性は、”間接的”には観測することができる。それが凡人の「反発の量」である。(P.52)
前回、人の才能は天才・秀才・凡人の3つに分類できるという話をしました♪
実は、それぞれの才能によって物事の評価の軸が次のように異なるそうです☆
天才は「創造性:世界を良くするという意味で、創造的か」
秀才は「再現性(≒論理性):その物事が論理的で、理解できるか」
凡人は「共感性:その人や考えに、共感できるか」
ここで、それぞれの才能をビジネスの観点から評価する場合、再現性を軸とする秀才はビジネスの拡大、共感性を軸とする凡人は財務や会計の数字がその指標となります♪
では創造性を軸とする天才はどうやって評価されるのでしょうか?
それは、凡人からの「反発の量」で間接的に測れると著者は言います♪
なぜなら、創造的なものは凡人には理解出来ないから。
確かに、社会に革新的なイノベーションを起こしたAppleやソフトバンク、マクドナルドも、起業したての時は周りからめちゃくちゃ叩かれたり、社会から強烈に反発されていたといいますね♪
そして、ここで問題になるのが凡人と天才の『人数の差』です。
言わずもがな、一般的には天才より凡人(共感によって判断する人)の方が圧倒的に多いですね♪
このため、多数決で物事を決めてしまうと、凡人に理解されない天才の意見は殺されてしまうのです。
つまり、天才が自身の創造性を活かすには、多数派の意見に流されずに、本当に自分が求めている価値観を信じて決めることが大切なのです♪
経営の意思決定に共感性を軸にしてはいけない☆
『共感されるものは強い』。でも『共感による意思決定は危うい』(P.68)
経営の意思決定に共感性を軸にしてはいけないと著者は言います☆
なぜなら、共感性は根拠が弱く、すぐにひっくり返ってしまうから♪
例えば、次のような話を聞いて、あなたはどう感じるでしょう?
"とある小学校で働く、先生のお話です。
その先生のクラスには、授業中ずっと居眠りをしている生徒がいました。
先生は何度も注意しますが、その生徒の授業態度はまったく改善されません。
先生は困り果てていました。"
さて、ここまで聞くと「先生は大変だなあ」と、先生に共感しますね♪
この話には続きがあります。
"ある時、先生は聞きました。
「あなたは何でいつも居眠りしているの?」
するとその生徒は申し訳なさそうにこう答えたそうです。
「先生ごめんなさい。お母さんの看病が大変で、、、」
よくよく聞くとその生徒は片親で、寝たきりの母親を夜通し看病していたのです。"
今度は「可哀想な生徒だ」と、生徒に共感したのではないでしょうか?
このように、人は物語のどこを見るかによって共感の仕方が変わります♪
SNSやTV、インターネットでも、見せ方や伝え方、映え次第で、受け取る印象が180度大きく変わることがありますよね♪
つまり、共感性はものの見せ方で如何様にも変えられてしまうのです♪
このため、経営の意思決定をする際には、共感性に惑わされず、物事の本質に着目する必要があるのです♪
それではまた☆
~本日の格言~
のちに偉大なことを成し遂げる起業家も、最初は必ずバカにされる。アホやって笑われる。でも、それでも彼らは決して諦めない。なぜかわかるか?
(中略)
それはな、彼らには『他の人には見えない真実』が見えているからや。
ケン(犬)・・・北野唯我 『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』P.74より