起業家中野祐治(ゆう)のブログ☆

中野祐治です。大阪・東京で経営コンサルをしています。日々の学びをアウトプットしていけたらと思います。

結果を出し続けるチームに共通する、地味で強い習慣ー『ザッソウ』倉貫義人 著

チームで仕事をしていると、「優秀な人が集まっているのに、なぜか成果が出ない」という場面に出会うことがあります。
一方で、派手さはないのに、淡々と結果を出し続けるチームも存在します。

 

倉貫義人さんの『ザッソウ』は、その違いがどこにあるのかを、非常に現実的な視点で教えてくれる一冊でした。
本書で語られるのは、才能論やリーダー論ではなく、成果を生むチームが日常的に積み重ねている習慣です。

 

読み進めるほどに、「強いチームとは、特別なことをしている集団ではなく、当たり前をやり切っている集団なのだ」と腑に落ちていきました。

 


1、成果は「派手な一手」ではなく「雑草」の中にある

タイトルにもなっている「ザッソウ」という言葉は、本書を象徴する重要なキーワードです。
雑草とは、目立たないけれど、現場に確実に存在し、根強く生え続けるもの。

 

成果を出すチームは、戦略やアイデアよりも先に、
・情報共有
・振り返り
・ルールの更新
といった地味な作業を丁寧に続けています。

 

これらは評価されにくく、派手さもありません。
しかし、この雑草のような習慣が、チームの土壌を強くしていく。

 

私がよく語る「伸びる組織ほど、基本を疎かにしない」という言葉と重なり、組織づくりの本質を改めて考えさせられました。

 


2、強いチームは「属人化」を嫌う

本書で繰り返し語られるのが、「個人の頑張りに依存しない」という姿勢です。
一人のエースに頼るチームは、短期的には成果が出ても、長くは続きません。

結果を出し続けるチームは、
・判断基準
・進め方
・失敗の扱い方
をチーム全体で共有しています。

 

誰かが休んでも回る仕組みがあり、誰が入っても一定の質が保たれる。
そこには、感情論ではなく、再現性を重視する考え方があります。

これはビジネスだけでなく、コミュニティやプロジェクト運営にも通じる視点です。


「人に頼る」のではなく、「仕組みに任せる」。
この意識の差が、チームの寿命を大きく左右すると感じました。

 


3、チームを強くするのは「改善を止めない姿勢」

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完成されたチームなど存在しない。
本書を通じて、最も強く伝わってきたメッセージです。

 

成果を出すチームは、常に「今のやり方でいいのか?」を問い続けています。
うまくいったときほど振り返り、失敗したときは感情よりも事実を見る。

 

私も、コンサルティングやチーム支援の中で「成長する組織は、改善を前提にしている」と語っていますが、本書はその姿勢を現場レベルで具体化しています。

 

変化を恐れず、改善を日常に組み込む。
その積み重ねこそが、結果を出し続けるチームをつくるのだと実感しました。

 


おわりに

『ザッソウ』は、派手な成功ストーリーを期待して読むと、少し地味に感じるかもしれません。
しかし、その地味さこそが、この本の価値です。

 

チームづくりに近道はなく、日々の小さな積み重ねがすべてを決める。
その現実を、静かに、しかし力強く教えてくれる一冊でした。

 

組織を率いる立場の人はもちろん、チームの一員として働くすべての人にとって、多くの気づきを与えてくれる本だと思います。


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